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ピカソ


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ここ何年か、発表会の曲の練習が始まると、みんなに自分の弾く曲の作曲家の顔や曲のタイトルにちなんだ絵を描いてきてもらっているのですが、これは、すこしでもみんなに自分の弾く曲のことを深く知ってもらいたいと思って取り組んでいます。

それで、絵を描くのが好きな子もいれば嫌いな子もいるから、描きたい気持ちになったときでいいよって言っているのだけど、(だってここはピアノ教室だから)思ったよりもみんな真面目に描いてきてくれて、実はびっくりしているのです。下手でも上手でも、一生懸命描いてくれた絵は、みんなの今の精一杯が伝わってきて胸にぐっとくるものなのですよ。


今日の絵はピカソの「泣く女」という絵です。面白い絵ですね。なんだかふざけて描いたみたい。でもこれはふざけて描いたのではないのです。〝キュビスム″と言って、ピカソが生きていた時代の最先端の画家たちが、自分たちの表現を探し求めてやっとたどりついたスタイル。普通の絵の描き方は、描きたいものを同じ方向から見て描くけれど、キュビスムは横から見たり、前から見たりしたものを一つの絵にしてしまっているのです。ちなみにこの絵の人、誰だと思いますか?

・・・ピカソの恋人だそうです。


ところでピカソは子どもが描いた絵を見てこんなことを言ったそうです。

「私は子供のころはラファエッロみたいな絵を描いていたけれど、この子供たちの描き方を習得するために、ずいぶん長い年月がかかってしまった。」

※ラファエッロ・・・イタリアルネサンスの天才画家。完璧なデッサンでこの世のものとは思えないほどの美しい絵を描いた画家です。


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